【ﾊｯ】その仕草が何となく気に障って、本当に何となく不快だった

サークルの先輩と付き合っていたんだけど、何回目かのデートで食事した時に先輩が
と言い出した。
ハッとした顔をして、ペタペタズボンとか胸とか触って、
って。

本来なら「それは大変ですね、ここは私が払います」とか言うべきだったんだろうけれど、
不思議と先輩から懇願や怒りといった反応はなかった。

代わりに、後から
と短文でＬＩＮＥが届き、私はそれを了承した。




後日、サークルに顔を出したら、サークル中に私が先輩を店に置き去りにした話が蔓延していた。
話の中心人物である先輩は、いかに私が冷酷で薄情な女であるかを吹聴し、ピンチをおサイフケータイで切り抜けた自分の機転を自画自賛したらしい。
そこにノコノコと登場した私は格好の的だったと思う。

当然ながら、
と皆から非難された。
一部の人は、
とやんわり仲裁してくれたけど。
擁護されて気が大きくなった先輩は、
などと言いだし、他にも色々言われたけれど、リーダーから
と注意されてようやく黙った。

私は特に何も感じなかったものの、一つ不思議に思ったことがあって、
と聞いてみた。

と反論されたけど、
ということも合わせて皆に伝えたら、
と共感された。
と。

そこからは邪推が邪推を呼び、
から
へ。
さらに、
に評価が変わっていき、最終的に、
に着地したのは笑うしかない。

デートの際の真偽はどうであれ、私を悪く言って同情を引こうとしたことは事実。
この出来事をキッカケに先輩は孤立し、先輩を擁護した一部の人と一緒にサークルを辞めていった。
いまだに当時の先輩が何を思って騒いだのか理解できない。
よくある男女間の痴情のもつれで胸に収めていれば良かったのに。