【ありがち】「俺に生きている意味はない…」

同じ高校から大学に進学した知人の家は、典型的な長男至上主義の家だった。
姉ちゃんは親に些細なことで怒鳴られて時には暴力を振るわれる。
お小遣いや遊びなど色んな面で男兄弟と差別される。
小学生の頃から家事を押し付けられる。
大体こういった様子だったらしい。

この知人（弟）が本当にクソな奴で、周りがドン引きしていることにも気付かず、上に書いたことをニヤニヤしながら語っていた。
こいつも親と一緒に姉ちゃんを虐げていたらしい。
これだけでも「うわぁ…」案件なのにこいつは姉ちゃんへの虐待を自慢していた。

この知人は本当に頭おかしい奴だった。
姉ちゃんの友人の携帯を覗き見て姉ちゃんのツイッターのアカウントを突き止めてからは、愚痴を吐露している姉ちゃんに
だの
だの
だの捨て垢から送っていたらしい。

親の金で底辺私大に通ってアニメばかり見て過ごしていた頃のこいつは万事この調子で、姉ちゃん相手に限らず意味もなく他人に攻撃的な態度を取る奴だった。
姉ちゃんは高校卒業後に寮の付いた職場に就職して逃げるように実家から脱出したらしい。

それが就活に失敗して実家に帰ってから変わった。

安アパートで暮らすようになって大学時代と違って親の仕送りもなく、パチンコ屋で毎日客に罵られながら働くようになりアニメを見る気力もなくなった。
途端こいつは姉ちゃんと同じように
だの
だの、ツイッターで呟くようになった。

昔は同情とか共感って誰もが持っているものだと思っていたが、こいつと知り合ってからは
と学んだ。