【報】だったら私も利用すればいい。

『結婚した途端に相手が豹変する』なんて話をたまに聞くけど、別れた夫もまさにそう言う人だった。
って人。

式を挙げるまではニコニコして頼り甲斐もあって、年齢の割にはかなり稼いでる人だったから、そんな人からプロポーズされた時は幸せになると信じて疑わなかった。
当時、私は２３歳、彼は３１歳。
きっとチョロい女だったと思う。

最初は
と思ってたけど、ハネムーン先ではほとんど会話がなく、ツアーで案内されるままにただ旅してきただけって感じ。
手を繋ごうとしたら払われて、何か話しかけても『うん』しか言わない。
恥ずかしい話だけどハネムーン期間中一度もいたさなかった。

と思ったら、新居に帰ってから言われたこと。




そんなふうに言われて、今思い出すと赤面するけど
って言い返したら、笑われて
って言われて涙目ｗ
って言ったら、
それでも当時の私には目のくらむような金額。

その夜、色々考えた。
と思う一方で、
って気持ちをどうしても消せなくて、離婚はしなかった。
馬鹿みたいだけど、まだ好きだったんだよね。

翌朝から、夫はひとりで起きてひとりで準備して出て行く。
って。
翌日の背広やワイシャツなんかも一式揃えておいても、違うものを自分で用意して着ていく。
って。
晩ご飯は聞いても要るとも要らないとも言わず
と。

しばらくして気が付いたのは、結婚前は家政婦を雇って食事以外のことをやってもらってたみたいなんだけど、その家政婦の部分が『 “既婚者と言う肩書” をくれる』と言う条件と共に私にすり替わっただけ。
それに気づいた時に、
と思った。
きっといずれは離婚する。
それは私の中で確定していた。

夫は毎朝８時に家を出て、夜は早くても２１時以降に帰ってくる。
その間に30分もあれば終わる家事を済ませたあとは、
お金も、
と思って最低限しか使わなかった。
これが何かしらの罪になるのかどうか分からないけど、バレることは無かったし多分もう時効。

そんな生活も慣れてしまえば案外快適だった。
リーマンショックが影響して夫の会社が倒産するまで（法的整理か私的整理かよく知らない）、４年ぐらい続いた。
私もどこか歪んでたんだろうと自覚はある。
って聞かれて
ってあっさり答えた。
って言われて
って。

って、
って言ったら、
とか言ってた。
んだって。
って、
過去付き合っていた女性が２人いて、ＥＤを理由に去って行ったそうだ。
あーそれでか。
結婚するまでの間も一度もそういう関係にならなかったのは、『結婚するまでは…』って大事にしてくれてたんだと思ってた。
あの頃の私は本当にチョロくて純粋だったｗ

でも、ちゃんと話してくれていたら、きっと私は夫婦として向き合えたと思う、少なくともこんな歪んだ結婚生活をするよりは。
でも話してくれたのは嬉しかった。
一瞬『やり直すのもアリかな』と思ったけど、

彼は今、新たに事業を始めてそれなりに上手くいってるらしい。
私は離婚当時まだ二十代だったから見合い話も結構きたけど、結婚はもういい。
幸い就職も上手くいったし、バツイチで自由に暮らすのも楽でいい。
恋人ができて結婚を考えたこともあったけど、一旦この楽な生活に馴染むとどうも面倒臭く感じてしまう。
山林貯金は少しずつ定期預金に移し終えたｗ