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祖母は子供の頃、「貧しいヒロインが皇帝からのお迎えの馬車に乗って、町を駆け抜けていく」という映画のシーンに憧れていた。

   

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731: 名無しさん@おーぷん 2016/04/09(土)18:32:20 ID:???
おばあちゃんから聞いた、実に75年前の衝撃体験。
当時、『会議は踊る』というドイツ映画が人気だった。
テレビのない時代だから、小さな町にもたいてい映画館があって、今のお金で500円くらいで見られた。
『会議は踊る』は映画そのものより、劇中歌の「ただひとたびの」という歌が大流行した。
(ジブリの『風立ちぬ』の挿入歌にもなっている。邦題は「ただ一度だけ」とかいろいろある。
「ただひとたびの」は祖母の記憶)
貧しいヒロインが皇帝からのお迎えの馬車に乗って、町を駆け抜けていくという華やかなシーンがあって、
少女だった祖母や祖母の姉は、なんて素敵なんだろうと憧れていた。

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