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【転】「あー、やっぱり普通は、女の幸せは結婚って思うんだね~」

   


442: 名無しさん@おーぷん 21/06/06(日)10:46:53 ID:zA.5x.L1
二十代の時からの知り合いA子。
美人でモテるのに
「チヤホヤしてくる男は嫌い」
で相手にせず。

A子が好きな相手からデートに誘われても、
なぜかそのデートに自分の友人B子を同伴する。
結局、好きな相手はB子と付き合うことに。
でもA子は明るく二人を祝福。

「私には結婚願望がまったく無い」
がA子の口癖。
B子や私、その他友人知人同僚が次々結婚していっても、
「ふーん、よかったね。
まぁ私には結婚願望がないからそういう気持ちわからないや」


そんなA子が付き合ったのは、意外にも底辺DQN。
自称、
「会社経営者で、喧嘩は負けなしの漢」
で、実際は単なる工務店自営、ぼよよんデブ。
この彼氏が女癖悪く、ふーぞく大好きだったんだけど、A子は
「ふつうは、女はそういうの嫌うんだろうけど、私は気にならないんだよね。
焼きもちとか焼かないし。
自由にしてって感じ」


やがてA子とぼよよんデブとの間に子供ができた。
さすがに心配になって、
「きちんと入籍したほうがいいよ。
結婚式もあげたら?」

と言ったら、見下した顔で
「あー、やっぱり普通は、女の幸せは結婚って思うんだね~」
と笑われた。
なんだかそのとき無性に腹が立って、それ以降はゆっくりFOした。




共通の知人がいたので、
『その後、(ぼよよんデブ)に数百万の借金があることが判明し別れた』
とか
『非常勤(正社員になる道があったが、『縛られたくないとい』って非常勤を続けていた)の仕事を掛け持ちして子育てしてる』
とは聞いていたが、
(それがA子の生き方で、幸せならいいんじゃない)
と思っていた。

444: 442 21/06/06(日)11:27:16 ID:zA.5x.L1
それから長い年月がたち 50歳をとうに過ぎて、年賀状程度の薄い付き合いが続いていたA子とひょんなことで久々に再会することになった。
実家が近い共通の友人数人も含め、居酒屋に集まった(コロナ前です、念のため)。
その中にはB子もいた。

B子も五十代なのに、むしろ若いころよりきれいになっていた。
コロコロよく笑って楽しくて、すごく幸せそうだった。
盛り上がった宴が終わったころ、B子の旦那さんが迎えに来た。
こちらも昔の爽やかイケメンのまま、ダンディに年を重ねていた。
B子の話によると、
「真面目で超子煩悩、今は孫にメロメロ」
らしい。

他の友人たちも帰り、私とA子はもう少し残ることにした。
A子は昔はお酒が苦手であまり飲まなかったのに、その夜はやけに飲んでいた。
そしてろれつの回らない口でしゃべりだした。
「私だって、若いころもっと楽しみたかった。
今じゃ、男に気持ち悪がられるわ」

ここまでは、自虐ギャグっぽく笑い話だったんだけど、そのうち泣き出した。

「あの人と結婚したかった。
なんでB子なのよ!
私も人生で一回ぐらい、ウエディングドレス着てみたかった。
私だけを大事にしてくれる人と、一緒に暮らしたかった。
その人と一緒に子育てしたかった。

今更恋愛もできない。
もう正社員になれない。
いつまで働けるかわからない。
一人ぼっちでどうしたらいい?
なんでB子は良いとこ取りできるの?
なんで私ばっかり苦しむの?」


私も酔いが回っていたせいで、自分を抑えられず、つい
『けっこんがんぼーがないのーー』『じゆうがいいのー』って言ってたのはあんたでしょ。
自分で選んだ人生じゃん」

と言ったらA子に酒をかけられた。
A子のギラギラ落ちくぼんだ眼と皺だらけの肌を見たら、なんだか怒る気にもなれず、店員に詫びて多めのお金を渡して店を出た。


あれが、A子の本当の気持ちだったのだろうか。
半世紀以上も、いつも自分の思いとあえて正反対のことを言い、貫いてきたのだろうか。
なんでそんなことをする必要があるのか まったく分からない。

私に吐露して、彼女も自分の本当の気持ちに気づいたろうか。
着拒した今ではそれもわからない。



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