兄が連れてきた婚約者、かつてない化け物が登場した。

兄の婚約者がかつてないほどの不細工で心の中が修羅場。
兄は昔から異質なもの、奇妙なものが好きだった（寄生虫とか深海魚とか）それらがすごく美しく見えていたようで、沖縄の熱帯魚とか一般受けする魚や宝石などは見るのも嫌なくらいに嫌悪していた。
5歳違いの上異性から余り遊んだり関わることも無くお互いそのまま大人になった。
先月兄が親に合わせたい人がいると言い出して何故か同居の私も出席することに。兄が予約した料亭だったのでタダ飯ウマーくらいしか考えてなかった。

兄と婚約者が入ってきて空気が凍った。
婚約者の女性は障害と言っても差し障りのないレベルの顔立ちで、目の位置がズレ、輪郭も歪み、鼻も平面に団子がひとつついている、、と言った感じ。
どうも学生時代に交通事故にあったようで、何度も整形手術をしてこれでもかなりマシになったと言われた。
婚約者も「こんな私でいいのでしょうか」と恐縮しきり。

なんでも医療職の兄は患者であった婚約者に一目惚れして猛アタックしたそうな。
婚約者の方はとても清楚な感じで性格もとても良い感じで顔さえ除けば最高の義姉になりそう。
父も母も食事が終わるまでずっと硬直し、家に帰ったとたん父はずっとイライラしてるし母は寝込んでしまった。
兄からのアタックだし、性格はとてもいいし、交通事故は彼女のせいではないし、ただ、でもあの顔は夢に見るくらい強烈で、トリーチャーコリンズが可愛く思えるレベル。
多分街中歩いたら10人中12人が3度見するレベル。

人は顔じゃないって分かってるけど、、身内になるのかー！と思うと少し複雑。
今まで外見で人を判断したこと無かったのにこういうふうに思う自分に気づいて自己嫌悪。