【偉】「俺は軍師タイプだから」

昔、同僚に
と常にほざいて偉ぶっている男（Ａ）がいた。

かろうじて実務の一部だけは人並み以上には出来ていたがトップクラスでは無く、中の上ぐらい。
それ以外は壊滅的。
偉ぶっている割には客の前に出すと萎縮するのがアワアワろくにす喋れないし、企画なんか出して来てもプレゼンでしどろもどろだから上司には採用されず終わり。
おまけに外見が悪い。
小太りで色白の典型的なアキバ系で、趣味も実際にオタクだった。
そんなのが新卒の子にも無駄に丁寧に敬語でたどたどしく接するものだから、すぐに新人にもナメられる始末。
典型的などこに出しても使えない駄目社員だった。

本人曰く
みたいな事も酒の席で言っていたが、会社評価が低いのは知っているので
って、みんなで馬鹿にしていた。

上司もＡの事は全く評価しておらず、いつ左遷させようかと考えていたらしく、どっかの地方の支店の
支店長が定年退職したので、そこにＡが左遷される事になった。
立場は支店長だけど田舎だし実質は左遷。
その支店もいずれは経営統合で無くなる予定だったから実質リストラ。
Ａは非常に不満そうだったが
なんて上司や同僚らに言われて、

それから数年後、新たな肩書を引っさげたＡが自社に戻って来た。
と思ったが、ＡとＡの左遷先の支店にいた社員と上司の話を総合すると、Ａは本当に軍師気取りで支店の改革をしたのだった。
Ａののした事をざっくり纏めると

→結果的に社内の雰囲気が良くなり、仕事の効率が上がった。

→結果、人件費は節約されたのに成果は変わらないどころか向上していった。

出るとこ出たらＡが負けるリスクはあったが、ベテラン社員はロートルなのでそういった手段はしないだろうと踏んでいたらしい。

→それに伴い、業務の効率も上がり、成果もより多く出せる様になった。

→先に退職させたパワハラ係長とお局様の影響で無駄な残業とサービス残業が常態化し、人件費も増えていたが、この改革の影響で人件費は大幅に抑えられ、仕事の効率も以前より良くなった。

結果的にＡは数年で支店の経営状態を持ち直し、その県ではトップクラスの売上を出す支店にまで成長させた。
そんな噂が流れた。

Ａの支店にいた人間の話だと、Ａは初めの数ヶ月はＰＣ前にずっと貼り付いていたかと思えば、社内の人間や現場のパートの様子をじーっと見つめるなどの奇行を繰り返しており、
と社内は皆、辟易していたらしい。
だが一連の奇行は、Ａによると
だったらしく、改善が成功した後は皆手の平返してＡを褒め称えたとか。

自社に戻ってきた後のＡは、別課の管理部門の長を担当し、そこでも社内改革の成果を発揮した。
その後、一旦本社に行った後、
社内の管理職候補を差し置いて……。

当然Ａはかなり恨まれたけど、
最終的にはＡ派と反Ａ派に別れたが、
そうなって反Ａ派からＡに頭を下げてＡ派に行く人が出てきた。
私もその一人だ。

現在のＡは社でも重要なポジションに就任し、そこで “軍師” 的な事をやっているそうだ。
コロナ禍の影響で会社の売上も一時はかなり落ち込んだが、ＡとＡの子飼いのチームの方針転換で大幅な赤字は回避し、今年度中にはコロナ禍以前と同等かそれ以上の利益が期待されているそうだ。

Ａを馬鹿にしてた側の人間としては、
という印象しか無いのだが、一社員としてはゴミで使えなくても、管理者側になったら能力を発揮する、管理者タイプの人間というのが本当に存在したといのは、色々と衝撃的だった。

>>640
>>「俺は軍師タイプだから」と常にほざいて偉ぶっている男

× 「偉ぶっている」
○ 「正しく自己分析できている」

適材適所を見抜けない無能だらけの会社怖っ
上司による左遷が、結果的にＡの能力が発揮されるきっかけになったのは怪我の功名だな

中にはその人の適性がわかってはいるがその環境下で働かせると自分より何段も上に行くのも予測がつくって理由でその環境下では働かせない人もいるから
潰しはするが育てない

>>642
結果的には自己分析が出来ていた人だったけど、最低限の仕事も出来ない自称軍師を管理者にする会社は無いだろ。

向き不向きってのは有るんだなぁ。
それがわかり易ければ、世の中もっと単純なんだろうね。