幼馴染のA男から電話があり、「結婚が決まったんだ」という。

幼馴染のA男から電話があって「結婚が決まったんだ」という。
A男とは小さい頃は仲が良かった。
けど、異性なこともあり（私は♀）、小学校高学年からはそれぞれ自分の友達と遊ぶようになって、あまり交流がなかった。
今では、家が近いからたまに顔を合わすことがある程度で、最後に会ったのがいつか思い出せないくらいだ。
だからいきなり電話があって驚いた。
A男はテンション高くいろいろ語っていた。結婚相手のこととか、結婚後の生活のこととか、家族とはー、とか、結婚とはーとか。
３０分経っても話が終わりそうになかったので、適当に理由をつけて電話を切った。

それから、なぜかA男から、ちょくちょく誘われるようになった。
「二人で遊びに行こう。」「あ、婚約者も入れて三人でもいいよ」「今度家においでよ」「学生時代の友達と遊びに行くんだけど、（私）ちゃんもおいでよ」
１０年以上ろくに会ってなかった相手といきなり一緒に遊びに行く気にはなれない。それに誘いを受けたら、不貞の相手みたいじゃないか、私。
適当に理由をつけて断ってたら、A母が家に来て「A男くんが「（私）ちゃんを何回誘っても断られる」って言ってるんだけど、何かあった？」と聞いてきた。
A男は２７歳だ。幼馴染ともめた（訳ではないが）ら、ママにとりなしを頼むってなんだ。
とりあえず、向こうが親を入れてくるなら、ということで、両親に同席してもらった。
その上で、A男からの誘いの内容を話して
「A男さんにその気はなくても、A男さんと二人で遊びに行ったら、不貞とみなす人もいるでしょう。
婚約者さん込みで遊びに行くのも、婚約者さんによく思われないでしょう。
私は結婚が近い男性と、周囲の誤解を招くような付き合いをしたいとは思えません」
という感じのことを話した。
A母は「私が聞いてた話と違うわ」とか言って帰っていった。
なんと聞いてたのかちょっと気になったので聞いてみたけど、教えてもらえなかった。

婚約者からも電話が来た。
「A男さんが親しくしてると聞いて、ぜひご挨拶をしたく」
って。
言葉使いは丁寧だったんだけど、これ内心怒ってるなー、って声だった。
「十数年まともに会ってなかったA男からいきなり結婚報告が来たと思ったら、遊びに行こうとの誘いが何回も来て戸惑ってます。誘いは毎回お断りしてます」
という内容を丁寧に話したら、
「そのことは、ほかにご存じの方がいますか？」
あー、誤魔化そうとしてると思われてるのかなー、これ。
「A母が、「（私）ちゃんがA男の誘いをいつも断るって悩んでたけど、何かあった？」と家に来たので、A母も聞いてるでしょう」
婚約者さんはちょっと黙った後、
「いきなり電話してすみませんでした」
と謝って、電話を切った。

結婚式の招待状も来たけど、欠席で返信した。
A男が何をしたいのか分からなくて不気味だ。