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【Alien】女王は “おまじない” が好きだった。

   


861: 名無しさん@おーぷん 22/01/27(木)17:49:50 ID:p4.wq.L1
仕事辞めて一周年が来るので、かつての同僚を思い出した。

私と彼女は社内から依頼を受けて成果物を出す部署にいて、部屋には二人だけ。
私より一年早く配属されていた彼女は業務に詳しく、親切に教えてくれた。
といっても部屋の仕事は基礎のある人間には簡単なもの。
逆に言うと基礎のない人間には難しくて、私の前任者は1ヵ月で辞めていた。

そのうちにだんだん彼女が難しい人間であることがわかってきた。
最初親切だったのは、私にやめられると困るから。
前任者は役に立たなかったのできつくあたったらしい。

私が嫌われたのは、業務に不合理なことが多々あったので指摘して改善したため。
彼女は部屋の女王で、指摘や改善など気に入るはずがなかった。

そして女王は “おまじない” が好きだった。




業務で使用する機械は壊れやすく一癖のある機械だったが、丁寧に使えば問題なかった。
メーカーのサポートも手篤かったし。
けれど彼女はそれが壊れるたびにトンチンカンな理由をつけた。

「素材を10仕掛けたから壊れた。
今度から1ずつ仕掛けろ」

(キャパは100なので10で壊れるわけがない。)
「(ある加工)をやったせいで壊れた。
やるな」

(本来大丈夫かつ必要な加工。)
「Aという行程を入れると壊れるから依頼があっても断れ」
(大丈夫と実証済み。根拠なし。)

実験して『大丈夫だ』と証明しても、機械メーカーからお墨付きがあっても、彼女の謎理論の前では無力で、“おまじない” みたいなくだらないキマリを強要される。
非効率な仕事をしなければならないストレス。
自動車でずっと1速で走るみたいな、コピー機で1枚ずつコピーするみたいな。

気分屋の彼女が
『今日は世界中敵の日』
と決めると誰も近寄れないし、部屋で他の社員が軽く質問でもしようものなら罵倒に近い態度か無視。
わからないことを嘲笑し、呪詛を吐く。
そういう彼女と二人っきりの三年間で自分も半ば病んだ。
上司は
『この部屋の仕事は特殊で彼女(と私)にしかできない』
と思い込んでいたから、相談なんかできなかった。

やりたい仕事が見つかったので転職することができて本当によかった。

「引継ぎは必要ない。
(私)さんが作ったものはすべて要らない」

と言われたから、
資料もメソッドも全部処分してきた。

たぶん相当困っただろうけど、もう関係ないしどうなったか知る方法もない。



マジ無いです。
マジ無いです。



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