【断】「そうだよ、自分のことは自分でやるんだよ」

学生時代、グループで１か月ぐらい行う課題が出た。
３週間の間に協力し合って調査・集計・分析をして４週目に発表する。
グループメンバーはランダムに決まり、私の班は男４人女４人だった。

その中に、清楚で大人しい感じのＡ子がいた。

そして男メンバーの中の一人、Ｂ男がＡ子に惚れたらしく、やたらとアプローチする。
その他の男３人は、『男の友情！仲間の恋を応援する！』って盛り上がってる。
Ａ子のほうは迷惑そうなんだけど、大人しい性格だから断れないようで、苦笑いのような表情を浮かべているのみ。
Ｂ男のほうはそれが “脈あり” と見えたようで、ますますガンガン来る。
気の毒になって、私たち女メンバーがそれとなくかばったり守ったりしていた。

そんな事ばっかりやってるので、課題が全然進まない。
困ってミーティングを重ねるものの、男たちはＡ子を酔わせようとしてやたらと飲みに持ち込みたがる。
だから話し合いにもならず、調査の方向性すら決まらない。

他のグループの進捗状況とあまりに差がついたので、男メンバーに
と苦情を言い、Ａ子にも
と苦言。
Ａ子は
と涙目で俯くのみ。

そうしたら男メンバーに
と言われ、クラスの人たちに言いふらされた。

なんかもううんざりして、女メンバー３人で課題をこなし、なんとか纏めて発表した。
出来は散々だったけど、かろうじてＣは貰えた。
課題は終了したので、もうそのメンバーでつるむ必要はなくなった。

Ｂ男は相変わらずＡ子に付きまとい続けていた。

それまでは私やほかの人が逃がしてあげていたけど、もうかばってやる必要もない。
とすがってきたＡ子に
と言うと、Ａ子は
とキョトン顔。

と言ったら
と泣き出し、ナイト気取りのＢ男にどつかれたけど、どうでもよかった。

（何年も前のことで、自分ではすっかり水に流してたと思ってたのに、思い出したら色々出てきて長くなってしまいましたスマセン。次で終わります。）

それからは特に何もなく、そのグループの男メンバーたちとは距離は置きつつも、他の人たちとはそこそこ仲良く過ごせた。

と安心してたら、
そして実家に戻ってしまった。

とかで、Ａ子の両親が
とか何とかの騒ぎになり、


Ｂ男や仲間の男連中の神経も分からなかったけど、そこまで嫌な相手を断れず “困ったような笑み” を浮かべるだけしかできないＡ子が一番理解できなかった。