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【真顔】「誰にやられた」

   


835: sage 2016/12/20(火)17:04:09 ID:8S6
今日、姉がヨメトメ戦争を勝ち抜き、旦那を捨てて出戻ってきたので吐き捨てていく。


俺には七つ上の姉がいる。
昔から負けん気が強くて男勝り、昆虫観察が趣味の少し変わり者の姉だった。
この姉がいなかったら、俺はきっと死んでたと思う。
というのも、ひどいイジメにあっていたからだ。
その時姉は既に社会人で実家におらず、俺もイジメられていた事はいえなかったんだが、やっぱバレるもんなんだな。

ある時、本当にたまたま実家に遊びに来た姉と下校中に鉢合わせた。
その日も殴られてたから俺は傷だらけだった。
姉は俺の顔を見てサッと表情を無くしたよ。
いつも笑ってる姉だったから、この時のことはよく覚えてる。
このあとの事も。

「転んだ」って言い訳する俺に
「誰にやられた」
って真顔でさ。
結局、その迫力に負けて首謀者と取り巻きの名前を教えた。

そしたら姉は、そいつら(中学の時の同級生だから徒歩圏内)の家に殴り込んだ。
文字通り、竹刀担いで。

竹刀こそ肩に担いだまま使わなかったものの、演劇部で鍛えた姉の声量は物凄かった。
夕暮れのご近所に、姉の怒声と抗議の声と泣きながらの絶叫が響き渡った。
それを4軒、きっちり。
最後の方はのど飴舐めて
「あーえーいーうーえーおーあーおー」
って発声練習?しながら、徒歩で回った。




結果として、イジメは収束した。
それどころか近所中でヒソヒソされまくり村八分に近くなったいじめっ子の家はみんな、二年と待たず引っ越していった。
俺に対する謝罪はもちろん無いままだ。
良くも悪くも田舎で、まだまだ昔の価値観に染まってた土地だから、相当陰湿に言われてたと思う。
姉の無双っぷりに胸が透く思いだったから、そんなもんいらなかったけど。

「こんな事あったよね」
と姉に言ったら、
「あんたも結婚して子供できたんだからしっかりしなよ。
親と実家は姉ちゃんが面倒みるから、嫁と子ちゃんと守れよヘタレ」

と返された。
俺きっと姉には死ぬまで勝てないと思うけど、ヘタレなりに頑張ろうと思う。


836: 名無しさん@おーぷん 2016/12/20(火)17:34:50 ID:NDy
>>835
姉には一生頭上がんないな、あんた。
姉の言うとおり、嫁と子を大事にな。
姉もまた幸せになりますように。

837: 名無しさん@おーぷん 2016/12/20(火)18:27:38 ID:l6D
>>835
お姉さんが出戻った経緯が聞きたい


838: 835 2016/12/20(火)18:29:37 ID:8S6
>>836
その通り、姉には一生頭が上がらない。
俺の嫁に対しても基本は不干渉、ただ「子供預けたい時はドンと来い」って人だから嫁も懐いてるんだ。
姉は二十代の時に子宮を全摘してて子供は産めないから、俺の子を物凄くかわいがってくれてる。


これだけじゃなんだから、昨日の夜姉と祝杯上げながら聞いたヨメトメ戦争の話でも投げてく。

姉は、835で書いた通り負けん気が強くて男勝りだ。
そんな姉が伴侶に選んだのは、姉とは正反対の穏やかな人だった。
デコボコがうまく噛み合ったみたいな、傍から見ても幸せそうにしてたんだよな。
それが、姉トメがウトと死別してから「超絶クソトメにジョブチェンジ」した(姉談)。
子供が産めないのはトメとて承知の上で結婚を許した、それをグチグチ言い続けて
「腐った納豆みたいなイビリ」(姉談)
を繰り返す。
姉旦那が諌めても宥めても聞かず。
姉も売られた喧嘩は十倍額で買い取る主義の為、仁義無きヨメトメ戦争(姉談)が勃発した。

ヨメトメ戦争が半年ほど続いたところで、姉旦那の浮気が発覚。
ありがちだが、ヨメトメ戦争で空気悪い家に帰らず、後輩女の家に入り浸ってたそうな。
姉、それ知ってて証拠山盛りになるまで泳がせてた。
我が姉ながら策士だと思った。
旦那を泳がせること1年。ヨメトメ戦争も、
「二年続けばワンパターンなクソトメの幼稚ぶりに笑えるようになった」(姉談)
で、山盛りの浮気&嫁いびりの証拠を揃えて弁護士を召喚。
擦った揉んだありつつも、無事に七桁後半の慰謝料をぶんどって実家に凱旋←ここが昨日。

で、比較的近距離にいた俺ら夫婦が両親に呼ばれて言ってみたら、姉無双再びだった。
姉と俺嫁、俺ら両親で祝杯あげて、姉は
「今日から在宅ワークしつつ親と家と土地の面倒を見る」
と。
「でも寂しいからたまに甥っ子連れてきて」
と俺嫁に言ってたんで、年末年始は姉も交え実家で過ごすことになりそうです。
ほんと、俺の姉は強いひとだ。
結婚はもう懲り懲りだと言ってるが、幸せになって欲しいと思う。



誓い
誓い
posted with amazlet at 16.12.20
収録アルバム: 「お姉チャンバラ」オリジナルサウンドトラック




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