【ﾏｶﾞｵ】「いえいえ、全然！気にしてないですからｗ」

当時高校生。
もう随分前の事。

俺はｙって奴と絡んでた。
って言われるほどの仲。
いじめ？いじり？
今でもはっきりとは区別できない。

ｙの性格は、人気者だけど、人の顔立ちとか身体つきを執拗に責めて笑いとる系のキャラだった。
実際、自分でもわかるくらい自分は顔立ちが悪かった。
言われてもヘラヘラ笑ってたし、何言っても大丈夫な奴だと思われたのだと思う。
そのうち周りも言い出し、他のクラスにまで自分が
と噂が広まってった。
俺はもう無愛想になって、友人は激減。
ｙとも話さない。
もう居場所はない。
そんな毎日。




ある日、保険体育から帰ってきたら、自分の制服が消えていた。
ちょうど、『カンボジアの貧しい子供達にリユースしよう』のキャンペーン中で、まさかと思いみてみたら、案の定はいってた。
そこまでならもういい、と思うが、一枚の紙切れが制服についてた。
いい加減キレた。
俺はどうでもいい。
カンボジアの子供達を傷つけるのはやめてくれ。

その時、ようやく気づいた。
その頃の俺は病んでいた。
バカげた話だけどｙを道づれに教室ごと爆破しようとか本気で思ってたｗ

卒業式近い頃。
進学に関わる重要なテストの個人票廃棄、個人バーコード廃棄。
自分の言われ続けた事をパソコンで作成して、全員の机の中に入れた。
次の日は今まで見て見ぬふりしてた教師が問題に。
慌ててて笑った。
リユースキャンペーンの箱に、ｙの制服を入れた。

卒業式に親が何人か子供を連れて謝りにきたら、真顔で
帰る時は軽く睨みつけた。
って怯えてたらしいｗ

ｙは志望校落選。
俺は絶対クラスメイトとは違うとこ行きたいって思って必死に勉強して、受かった。そこそこいいとこ。
大学行ったら、みんな優しいこと。涙出てきたわ。
俺の視野が狭かった。

志望校落選って何だよｗ
そこの受験は総選挙制かｗ

最後の三行が、一番のｙへの復讐だな。