「私に見合うだけの王子様きて～！」と言い続けたAが40代目前で焦りだした

学生時代からの友人A。
昔から「私に見合うだけの王子様きて～！」とか言ってた。
でも本人どうみても男受けしないルックスと性格だし
人を笑わせるのが好きな子だったので冗談だと思ってた。

Aは男性と付き合ったことがなく、
バイト先のヤンキー青年に10年くらい片思いしてた。
しかし40代が目前になり猛烈に結婚したくなったらしく、
男性を紹介してほしいと言ってきた。
何人かごく真面目な男性を紹介したんだけど、断る断る。
その理由が
・バツイチ小梨男性→バツイチってDVだよね～～イヤ～～
・35歳東大卒→魔法使いすぎて無理w童貞キモいw
・40代弁護士→優しすぎて嫌、もっと強めの男じゃないと
・37歳元アスリート→顔が無理すぎるwハゲてるしw
・A好みのヤンキー風青年→素敵だけど正社員じゃないとね
・大手正社員男性→正社員の人って面白みがないよね
・30代自営→社長夫人も良いけどめんどくさそう

全部、ちゃんと断ったりしないでドタキャンして逃げる。
理由は「ドタキャンで男もわかれ、女からのnoの空気読め！」。
何回がデートが続いた相手もいたけど、いきなりブロック。
理由は「この人じゃAちゃんは抑えきれないと思った！！」
自分をAちゃん呼びしてこの言い草なので唖然としつつ
話を聞いた。するとAは本当に自分を特別な女だと思ってた。
繊細で傷つきやすく感受性豊か、妖精のようなルックス。
そんな私を射止めるのは、さあ、誰…？みたいに思ってた。
ずっと冗談だと思ってたら本気だった。
いや、最初（十代の頃）は冗談だったのかもしれないけど…。

Aは別に不幸な生まれではない、普通の子。若干オタク寄り。
見た目は残念で資格なし高卒、職歴もない。バイトだけ。
家事も一切できないし特化した趣味があるわけでもない。
要するに何もない。ご実家におんぶに抱っこで生きてきた。

なのに、40になる今でも完全に「自分は選ぶ側」の目線しか
持っていなかった。選ばれる側とはついぞ思ってない。