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【Hate】すれ違っても挨拶しない仲

   


156: 名無しさん@おーぷん 21/04/16(金)06:12:46 ID:2f.vx.L1
自分の中でちょっと一区切りついたこと。

昔、中高一貫校に通っていた。
中高一貫なこともあって、部活も中学生高校生合同でやっており、私も某部活を中学一年生から高校二年生までの5年間やっていた。
基本的に部活の先輩・同輩・後輩達は良い人ばかりだった。

けど一人だけ、嫌がらせをしてくる一学年上の女性の先輩(以下、A)がいた。

とはいっても、Aの嫌がらせはイジメと呼べるような分かりやすいものではなく、非常に地味なものだった。
例を挙げると
・同輩同士や部員達で部活後にどこかいこうという話になると、居残りが必要な雑用を私にだけ言いつけてくる。
・皆で雑談してると、私が話そうとすると遮る、私の話だけ拾わない、私にだけ話を振らない。
・お土産やお菓子を皆に配るときに必ず私がいないタイミングで配り『ごめんね、無くなっちゃった!』と謝ってくること度々。
…等々。

これだけだと、『(私)の自意識過剰や被害妄想なのではないか』と思われるかもしれない。
実際、私も
(A先輩から嫌われてる気がするけど、気のせいかな?偶然かな?)
とモヤモヤしていた。
特にAを怒らせるようなことをした覚えはなかったし、上の行為をするときもAはニコニコしていたから。

157: 名無しさん@おーぷん 21/04/16(金)06:14:05 ID:2f.vx.L1
でも、ある時からAに嫌われているとハッキリ確信できるようになった。

それは、部活外…校内でAとすれ違ったときの挨拶だった。
Aが他の部員と一緒にいる、あるいは私が他の部員と一緒にいる時に『おはようございます』『こんにちは』と挨拶すると、Aはにこやかに挨拶を返す。
でも、他に部員の姿がないときに私が挨拶すると、本当に何も聞こえていないかのように無視するようになっていった。
挨拶を無視されるようになった最初の頃は、Aが聞こえなかったのか、自分の声が小さかっただけだと思っていた。
でも、部活中や他の部員がいるときは挨拶を返してもらえるし、何度もやられているうちに、
(ああ、やっぱりA先輩は私のこと嫌いなんだな…)
と理解しショックを受けた。

でも、Aからの嫌がらせは些細なもので、証拠もないし、言い逃れもしやすいものばかり。
さらに、Aは学業成績優秀な上にさわやかな美人で(榮倉奈々に似たショートカットが似合う美人)、人望もあって他の部員達からは好かれていた(後に生徒会役員もしていた)。
勉強こそできたものの、地味で目立たない自分が訴えたところで
(『自意識過剰、被害妄想、ひがみ』と言われてしまうのではないか)
と思うと、なかなか人に相談できなかった。

だから、結局Aからの嫌がらせについては耐えること…つまり泣き寝入りを選んだ。
他の部員は好きだし、部活自体は大好きだったから。Aの嫌がらせも部活に支障をきたす程のものではなかったから波風立てたくなかったのだ。

そんなこんなで、Aが部活を引退するまでの4年間、チクチクとした嫌がらせを受け続けた。
高校1年生の時、2年生になったAはその人望から部長に就任した。
そして、慣習的に高1の部員はある花形のポジションを一度は経験するのだけど、Aは私にそのポジションを就かせることはしなかった。
さすがに他の同輩達も『(私)ちゃんだけ外されるのはおかしい!』と抗議をしてくれたのだけど、Aはそれらしい理由を並べ立てたし、私も
「仕方ないよ…」
と諦めてしまったため、結局そのままになってしまった。

…これが、10年以上前の話。




高校卒業後、Aは某有名大学に進学し、1年後に私は別の大学に進学した。
部活の同輩と集まることは何度かあったけど、先輩であるAと会う機会は全くなかった。
でも、ふとした瞬間にAのことを思い出すことがたまに会った。
Aから受けた仕打ちは世間で騒がれるイジメと比べれば些細なもので、自分自身で『耐えよう』と決めたものだった。
だけど、心の奥底ではやっぱり傷付いていたし、怒っていたのだと思う。

よく思い出すのは廊下ですれ違った際に挨拶を無視された時のことだった。
ある日、部活が違う親友と一緒にいるときにAとすれ違い、いつも通り挨拶を無視された。
すると、親友が
「あのAって先輩、(私)ちゃんが挨拶をすると必ず無視するよね?
他の子が挨拶すると返すのに」

と言ってきた。
親友に事情を話すと
「意地悪だね。
それにしても、すれ違っても挨拶しない仲って嫌だね」

と心配してくれた。

この親友の “すれ違っても挨拶しない仲” という言葉がなんだか印象深くてずっと忘れられなかったのだ。
なんだったら、夢にすら出てくることもあった。
(やっぱり一回位、文句を言ったり反抗すれば良かった)
(耐えるのが大人だと思ってたけど、声を上げる勇気がなかっただけだったんだな)
と、大人になって理解し後悔したけど、今さらどうしようもないことだった。

158: 名無しさん@おーぷん 21/04/16(金)06:15:01 ID:2f.vx.L1
そして、ちょっと前(コロナ前)。

ある時、突然従弟から
「結婚を考えてる人がいるのだけど(私)ちゃんと(夫)君に会ってほしい」
と連絡が来た。
この従弟とは家が近かったため、子供~学生時代までは互いの家を行き来しており、ほぼ姉弟の様な関係で非常に仲が良かった。
でも互いに社会人なってからは疎遠になっていたため、
(何故、今、私に?)
と正直疑問を持ったが、断る理由もないため、休日夫と共に会いに行くことにした。

そして、当日待ち合わせのレストランで従弟の隣に座っている女性を見てビックリした。
Aだった。
Aは全く私に気付いてない様子でニコニコしながら
「はじめまして~」
と言ってきた。
私のことは従弟君から聞いていたようだが、大学デビュー以降は量産型OLみたいな容姿になっていたし、名前もありきたりな名前だったので本気で気付いてないようだった。

どうしようか考えながら、とりあえず挨拶を返そうとしたその時、従弟が
「Aさ、○○中高の○○部って言ってたじゃん。
(私)ちゃんもだよ。
1学年差だから、はじめましてじゃないでしょ」

と言った。
それを聞いたAは一瞬固まり、真顔になったかと思うと、
「…(私)ちゃんかぁ!
久しぶり!お洒落になってたから気付かなかった!」

と突然手を取ってきた。

黙っていると、従弟がAに
「Aはさ、(私)ちゃんと仲良かったの?」
と尋ねた。
すると、Aは
「え?仲良しだったよね~!(私)ちゃん!」
と私に微笑みかけてきた。

その瞬間、なんというか心がものすごく冷えるのを感じ、思わず
「あー…すれ違っても挨拶しない程度の仲でしたよね~」
と大声でハッキリ言って、手を振り払ってしまった。

Aは絶句。
すると、従弟君は
「へえ…」
とだけ答え、
「じゃあ、何か頼もう!」
と料理を注文し始めた。

食事中は従弟と夫ばかりが話し(二人ともお喋りが好き)、私とAはほとんど喋らなかった。
私はAに言ってやれたことにスッキリしながらも、
((従弟)君が結婚を考えているというのに、なんてことをしてしまったんだ)
(いや、Aと親族になるのは嫌だな)
とか考えて、本当に何を喋っていいか分からなかった。

AはAで、趣味の話で盛り上がる夫と従弟の話に割り込もうとして今一つ上手く行かない感じで、私に
「部員だった○○ちゃん、今こんな感じらしいよ、知ってた?」
という噂話を振ってきたが、
「そうですか」
「知らないです」
と素っ気ない返答を繰り返していたら、
そのうち黙ってニコニコしているだけになった。

そのまま、解散した1か月程後、従弟から謝罪と
「Aとは別れた」
という電話が来た。

159: 名無しさん@おーぷん 21/04/16(金)06:15:44 ID:2f.vx.L1
従弟はAと友人のホームパーティで出会い、Aのアプローチと友人達の勧めで交際を始めたらしい。
Aは美人でスタイルも良く、でも出で立ちも質素で派手さはない、さわやかな美人。
高学歴でバリバリ働いていながらも、謙虚でいつも笑顔で従弟を立てる…とこれといった欠点はなかった。
でも、従弟はAに対してなんとも言えない居心地の悪さを感じていて、関係を今一つ深める気になれなかったらしい。

当時、Aは30過ぎ、従弟君も二十代終わりだったため、Aも『結婚を考えている』ということをやんわりと匂わせたし、友人達からも『あんな素敵な女性いないだろ』と結婚を強く勧められていた。
でも、従弟が両親(私の叔父叔母)に紹介した時、叔父はAにメロメロになったのに、
普段温厚な叔母が
「あの女は絶対に性格悪い!私は分かる!嫌な感じがする!」
と騒ぎ立てたそうだ。

そしてある日、Aが『○○中高出身で○○部の部長をしていた』という話をした時に、従弟は
(あれ?)
と思ったそうだ。
私自身あまり覚えていないのだけど、中学高校生だったころ、私は従弟にAのことたびたび愚痴っていたらしい。
そして、記憶力の良い従弟はそのことをハッキリ覚えていた。
なので、従弟は
(もしかして(私)ちゃんに意地悪をしていた先輩ってAなんじゃないか?)
と考え、私に引き合わせて見たと言うのだ。

「嫌な思いさせてごめんね」
と従弟は謝ってきたが、
「当時、(私)ちゃんが言ってた挨拶を無視してくる先輩がAだったと分かって、すごく納得できた。
ニコニコしながら、挨拶を無視するAが、とても自然にイメージできたから」

とも言った。

Aに対しては『やっぱり性格が合わない』と言って別れを告げたらしい。
Aはすがったりしなかったけど、納得は出来なかったようで、
「もしかして、(私)ちゃんに結婚を反対された?
何か言われた?」

と尋ねてきたそうだ。
それに対して、従弟が
「別に?
だって、挨拶しない位、親しくなかっただけでしょ?
それとも何か恨まれるようなことしてたの?」

というと黙ったらしい。

こうやって見ると、私自身はほとんど何もしてないけど、十数年越しでAに言ってやれたのでスッキリしている。
Aも、従姉の私が言うのもなんだけど、格好良くて、かなりの高学歴高収入の従弟を逃したのはそれなりに痛かったのではないかと思う(まあ、美人だからすぐ他に良い人できてるかもだけどね!)。

最近、例の夢でうなされることがなくなったことに気が付き、
(自分の中でけじめをつけられたんだな)
とちょっとホッとしてる。



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